読んだ

最悪 (講談社文庫)

最悪 (講談社文庫)

 鉄工所社長は納期に追われ、近隣住民からの苦情に追われて最悪な状態。銀行窓口のみどりは家庭問題とセクハラ支店長のせいで最悪。パチンコで生きていた和也はトルエンの売買のせいでヤクザと絡んでしまい最悪。この3人の人生が絡んだとき・・・って話。終わり1/4以外は3人の辛い数日間。
 なんていうのか、読んでいて気分がローになります。精神がおかしいときに奥田さんは読まない方がいいということが、よくわかった感じです。もう、鉄工所のオジサンが可哀相で可哀相で。出川じゃないけど「ヤバイヨヤバイヨ」とブツブツ言いたくなっちゃうわけで。彼に降りかかることのひとつひとつがリアルで痛いですよ。小説の世界だけの話じゃないと思うから余計にしんどい。勝手にオジサンに肩入れして胃が痛くなる話でした。鬱。読み応えはある。でも、鬱。鬱。

禁じられた遊び (集英社文庫)

禁じられた遊び (集英社文庫)

 あまりにも鬱な状態でいるのはよくないと思って、帰りがけに簡単に読めそうなのを買ってみたんだが・・・ホントに簡単だったw500円でよかった。まぁ、私向けではないです。